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プロフェッショナル

「技術者はダメなものを作ってはいけない」というと、「理想論だ」などと言われます。

けれどもプロフェッショナルがプロフェッショナルであり続ける為には、例えばマンションの耐震設計偽装の要請があった場合に、ダメなものをダメと拒否しなければいけません。拒否せず実行すれば、偽装した人の資格は剥奪され、仕事も続けられなくなるのは云うまでもありません。

地震の専門家によって批判されている中部電力浜岡原子力発電所もその類だと思います。ところが、浜岡原発は原子力の専門家の多くに支持されています。

「専門家が大丈夫だというのだから大丈夫だろう」という人は多いと思います。けれども耐震設計の「前提」である地震の専門家がダメだというのですから、論理的には「結果」もダメなのは当然です。

耐震偽装マンションは実行者以外の専門家による批判がされました。専門家同士によるピアレビューは現代の専門家にとって大事な作業です。原子力関連分野は「国策」であるためか、この力が弱いように感じます。地震の専門家が「NO」と言い出したのもここ10年くらいの話です。

ダメなものに対して「NO」と言えなければ、たとえ原子力発電で飯を食っていてもプロフェッショナルではない、という扱いを私はします。

このような考えは、勿論、私のオリジナルではなく、(私の専門では)結構有名な「要求仕様の探検学」D.C.ゴーズ G.M.ワインバーグ著 共立出版株式会社 (1993) などに触発されています。

「そう,それで彼らは仕事を失うかもしれないが,それでこそ,プロフェッショナルといえるのだ。」

プロフェッショナルと職業人というのは少しだけ違います。いや、職業人には職業人の義務があるという言い方が正しいのかもしれません。

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