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暴走

発電用原子炉は暴走するか?

という問いに対する一般的な答えは「暴走しない」というのは承知した上で、それでも暴走を危惧します。

軽水炉では遅発中性子の比率が0.7%程度だと説明されています。これに対し、余剰反応度はBWRでは13%程度だそうです。BWRでは泡によって反応が阻害されますから、その分は余分な燃料を入れておかなくてはならなくて、それが3%くらい。ということは、冷却水中の泡が瞬間的に0になるような極端な仮定をすれば即発臨界にはなるし、暴走と言えると思います。

勿論想定されている運転状況ではその様な事態には至らないでしょうから、境界がどの辺りにあるのか、が問題になると思うのですが、電力会社や国の宣伝資料からはなかなか見つけることが出来ません。

1987年4月23日福島県沖の地震で、東京電力福島第一原発の1,3,5号炉が自動停止しましたが、その理由が「中性子線束高」の信号の為だそうで、これは核反応が増大したことを示しています。

BWRではタービンがトリップした際に、主蒸気配管のバルブを閉じることで圧力が上昇し、泡が消えるために出力が上昇しますが、これが即発臨界までの半分程度の道のりだそうで、残りの半分を地震時の出力増加や、製造誤差、等、あちらから0.1%,こちらから0.1%と少しずつかき集められて暴走するのではないか、と、危惧します。

尤も、最も危惧するのは人間の暴走です。「安全だ」との思い込みの為に危険なことをしないよう、宜しくお願いしたいと思います。

東海地震の想定震源域に建つ中部電力浜岡原子力発電所で、制御棒の効きが通常のウラン燃料より悪くなるMOX燃料の使用許可が申請されたそうです。二重苦三重苦をわざわざ背負い込む電力会社はマゾの観すらあります。七難八苦を月にお願いしたりしているのでしょうか。

原子力施設が事故を起こすと多くの人が迷惑を蒙ります。原子力行政の暴走だけは勘弁して欲しいと思います。

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