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成長の限界

「成長こそ豊かさの源泉」という活字が昨日の日経新聞の一面に躍っています。

「反成長」に対する反論を書いているみたいなのですが、どうも話が噛み合っていないようです。有名な「成長の限界」(D.H.メドウズ他 ダイヤモンド社 1972)の最後の方から引用してみます。

大量のかけがえのない資源を要しない、あるいは環境の重大な悪化を生じないような人類の活動は、無限に成長を続けるであろう。

成長の限界は「物」的な限界であって、それ以外の成長には制限は想定されていません、し、する必要も無いでしょう。「物」の限界を超えないことは成長の条件であって、障害では無いでしょう。

例えば、航空機で上昇しようとして操縦桿を引くだけでは失速してしまいます。限界を考えない、無分別な成長主義より、抑制の効いたシステムの方が高い地点まで成長が可能である。というのは「成長の限界」の重要な主張である、と思います。

その後のシミュレーションによれば、現在は既に限界を超えているらしいのですが、敏感で老練な操縦士であれば感じるであろう失速の予兆は鈍感な私にはなかなか感じ取れません、が、しかし

気が付いたときには既に手遅れである。

という警鐘に耳を傾けるのであれば、成長の反対を停滞と捉えず、成熟と看做す必要がある。

ような気がします。

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