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遺伝的影響

広島・長崎では被ばくによる遺伝的影響は観測されていない

と、云ってもなかなか信じてもらえないことがあります。一つには胎児の被ばくと遺伝的影響が混同されている事があると思います。遺伝的影響、と云った場合、親の被ばくが被ばくしていない子供に及ぼす影響でなければなりません。もう一つはヒト以外の動植物による実験では遺伝的影響が観測されている事がある、と、思います。

観測されていない、とされる遺伝的影響は、既知の遺伝病の増加であったり、染色体の転座等の増加が無い、という事であるのに対して、動植物の実験ではもっと微視的なDNAの突然変異が着目されているようです。

学者さんであれば兎も角、一般市民の場合、DNAの細かな突然変異がどれほどの意味を持つのか、という疑問があります。少なくとも同一の遺伝子を持ったヒトは一卵性双生児以外あり得ないのですし、突然変異があったとしても、遺伝される病気で無い限り、それは「目の色」以上の違いには感じられないような気もします。

婚姻等で相手に「非の打ち所がない」事を求めることは良くあることでしょうが、それは「無い物ねだり」である事もよく知られているところだと思います。どのみち完全な遺伝子など存在しないのですから。

けれども、では、他人の遺伝子に傷を付けても良いか、と聞かれたら「駄目」以外に答えは無いと、思います。これは傷害事件の被害者と加害者の扱いに似ている、と思います。

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コメント

しかし、放射線以外でも遺伝子は盛んに傷付くものです。寧ろ、農薬・気候変動・ストレス・大気汚染・その他の環境ホルモンの影響も無視できません。
遺伝子に損害を与えるものは何でも許されないのなら、これらはどうするのですか?

投稿: さざなみ | 2006年5月15日 (月) 01時34分

>さざなみ

コメントありがとうございます。

誰かが「他の傷つけ方なら良い」と云ったのですか?その様な事を云う人は私は信じられません。

元の話は「遺伝的影響を誤解したままの無益な差別はやめよう」というメッセージであって、「遺伝子に損害を与えるものは何でも許されない」というメッセージでは無いのですが。なぜあなたがそのように受け取ったのか、不思議に思います。

投稿: harada | 2006年5月28日 (日) 00時55分

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