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原爆と原発事故の相違点

「広島でさえ復興したのだから、チェルノブイリの事故後の避難は大げさすぎるのではないか」と、いう意見を聞いた事があります。

災厄としての原爆は爆発時の爆風・熱線・放射線が重要ですが「復興可能性」を考える場合、爆発時の放射線よりも核分裂生成物による放射線被曝が重要になります。次の2項目により、原爆の爆発よりも原発の事故の方が復興が困難になることが予想されます。

  1. 広島の原爆が1kg未満のウランの核反応であったのに対し、原子力発電所に内蔵される放射性物質は、その1000倍以上のウランの核反応の結果である。
  2. 原爆では、爆発後の上昇気流により、核分裂生成物が成層圏まで打ち上げられるのに対し、原発事故時の放射性物質は煙突や建物の割れ目から「細くたなびきたる」ことになる為、より「濃い」ことになる。チェルノブイリの事故時には爆発が起きたけれども、それでも爆弾ほどではない。

直接の殺傷力は原爆の方が大きいのはもちろんですし、広島・長崎に原爆を投下した米国の罪の巨大さは云うまでもありません。しかし、広島・長崎が復興したことは、原発の大事故後に復興できる保証にはなりません。

一般の感覚からすると、原発事故による放射能汚染は、確率がどんなに小さくても、少なくとも日本の様に土地の狭い国では、受容可能な規模では無いと思います。大型原発の大事故は「絶対あってはならない」と、思います。

複数の原発の核分裂生成物を一手に扱う再処理工場なら更なり。

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