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原発は二酸化炭素を排出しない

原発は(発電課程で)二酸化炭素を排出しないから環境にやさしい

と云う宣伝がまかり通っています。流石に宣伝が上手です。

「二酸化炭素を減らす替わりに一酸化炭素を増やす」

などという変な例を考えると、単純に二酸化炭素が減る事だけに注目していては困ることは明白です。他の毒物が増えないのであれば、二酸化炭素が減る分だけ有益である、という事がいえると思います。

原子力発電所の燃料はウランですから、ウラン鉱山からの鉱滓や精製、濃縮、廃棄物までをすべて評価して、二酸化炭素の害と比較しなければならないはずです。火力発電所の効率改善による二酸化炭素排出量の削減は評価可能と思われます。石炭、石油、天然ガスまではほぼ「同系統」の質のエネルギー源ですので、比較も出来るのでしょうが、原子力のように質が異なる害を比較することは非常に困難に思われます。原子力の場合、「核兵器の害」が付きまといますので、これを「二酸化炭素の害」と比較することなど、とても出来ることとは思えません。

「二酸化炭素の排出が減るから原発は環境にやさしい」という命題に対する私の評価は「評価不能」という事になります。

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受信: 2006年5月21日 (日) 16時23分

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