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原子力空母の「利点」

原子力空母は通常動力空母と比較して性能が良い。

という主張を聞きますが、米国の空母製造者が原子力空母に総力を集中しているのですから、当然とも言えるかもしれません。

ただし、比較の対象となるニミッツ級のニミッツ就役が1975年、キティ・ホークが1961年就役です。1960年代の14年分の技術革新はかなり大きいのでは無いか、と想像します。

もしも現在、同一予算で原子力空母と通常動力空母を制作した場合、どちらが良いか。と、外馬と思って予想してみると、低予算であれば、通常動力空母、高予算であれば原子力空母に軍配が上がりそうな気がします。

「性能が良い」という主張も、詰まるところ燃料補給の必要が無い、という点に尽きるようです。

原子力空母の燃料は米国でしか補給できませんから、いきおい、定期的に行なわれる改修工事毎の燃料交換で済むよう、大量のウランを積み込むことになります。(原子力潜水艦の場合、船体の寿命まで燃料交換はしないそうです。空母の場合も不測の運用変更に備えて相当量の「余分な核燃料」を積んでいると想像されます。)

本来であれば、欠点となる「本国以外で燃料を追加できない」という要素を「利点」に転換する設計者の発想力には脱帽しますが、このことが事故時の公衆被曝の危険を増大させる要素となります。

横須賀に原子力空母は似合わない、と、思います。

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