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簿価

昨日の記事で、なんだか日立製の浜岡原発5号機が安い事を強調しすぎてしまった様な気もします。

原子力発電が石油火力より安い、というのはいろいろ報告もありますが、それはあくまでも「簿価」の話で、「簿外」の費用というのを考える必要があると思います。(最新鋭のガス火力とは「同等」という報告が多いようです)

電源3法に基づく交付金制度も原子力を優遇していますが、それは回り回って消費者負担になることは云うまでもありません。

エネルギー関係の研究費は国庫支出では原子力が断然多いのも見逃せません。

廃棄物の処理費用などは最近では計上されるようになっていますが、長期にわたる積み立てが想定されているので、利子も付いて、kWhあたりの金額は小さく抑えられていますが、ゼロ金利で算定して、総計をすれば、結構な数字になるようです。

エネルギー収支に関して、原子力に最も厳しい試算は、おそらく廃棄物管理を際限なく行なう、というもので、ウラン235の半減期まで管理すると仮定すれば、エネルギー収支は赤字になって当然です。

政府等の計画では赤字になる前に管理を止めてしまうようですが、「安全・安心」を考えると、「いつまでも」管理対象であるべきであると思いますので、個人的には、原子力は本質的にエネルギー収支も経済的収支も赤字であると、仮定して扱います。

あるいは、日本で積み立てているのは、あくまでも照射後の燃料、つまり、下流の話で、ウランの採掘地などで投棄されている分は外部不経済として考えなければならない事を忘れてはいけないと思います。

事故が起きる確率は小さいとの主張が目に付きますが、例えば、交通事故に関しては保険制度が確立しているのに対し、原子力発電の場合、事故時の保険を海外の保険会社が下請けしてくれないなど、といった報道もあり、経済的に、担保できているとは思えません。

核拡散のリスクと、防止の為の費用は、算定も難しいですし、発電費用には、当然のりませんが、社会的には勘定しなければならないと思います。

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