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中部電力、年度内再開へ

中部電力、年度内再開へ

と、いう記事が日経新聞2006年9月9日14版 11面にあるのですが、この記事の内容は、どうも信憑性に乏しいように思います。

タービンの3段目の羽根を取り外して運転、って、無茶ですから。

6気筒のガソリンエンジンのピストンの調子が悪いから三番だけクランクから外して回す、というのと同じくらい無茶だと思います。振動特性変わるし、変な渦も出来そうで、それこそ再設計しなければ、安心して回せないでしょう。

東海地震の想定震源域の真ん中に原子力発電所を建てるくらいですから、中部電力にとっては、工学よりも科学よりも、会社の会計よりも、人の命よりも、大事な「何か」があるんでしょうが、そういうものに一般国民をつきあわせないでいただきたい、と、強く思います。

石油火力のコストを「原子力の約十三倍」というのも、理不尽で、おそらく、原子力発電所の燃料の購入費と今回の火力発電所の再起動予算の比だと思いますが、これを原子力発電所と火力発電所のコストの比とされると困ります。

止まっていた火力発電所を再稼働させるためには余計な費用が掛かりますし、原子力発電所の燃料費はウランの購入価格だけではありません。ゴミ捨て費用とか火力発電所には不要な費用が原子力では発生します。

日本政府は再処理費用込みで燃料費を1kWhあたり2円程度と算出していますので、これで計算すると十三倍は26円ですから、石油火力と言うよりは太陽光発電のコストになってしまいます。

ワンススルーで処分費を大胆に値切る事ができれば石油発電の総コストに対して原子力発電の燃料費(決して総コストではなく)が十三倍になることも夢では無いでしょう。中部電力は再処理を拒否する心づもりなのかも知れません。

勿論、ウランの購入価格は重油の購入価格よりは随分安いようですが、なぜ安いか、というと、原子力発電では、「その他の費用」が掛かりすぎて、重油の方が「人気がある」から、重油の方が高い、のでは無いでしょうか。

80年代から2000年あたりまでは供給過剰で在庫整理の為に安かったという面もあるようです。2000年前後に供給が細くなって、受給が引き締まっています。スポット価格はここのところ堅調(高い)ようですし、米国の原子力復帰宣言を受けて、今後、ウラン価格は上がると思われます。

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コメント

私の地元紙中日新聞にも年内の応急的(?)な再開の記事が9/13(?)と9/15に出ていました(分かりにくい情報でもうしわけありません)
とても怖いです。
それに五号機は止まったままになると思っていたので四号機さえ、という(甘いですが)気持ちもあったので・・・。

投稿: 秋海棠 | 2006年9月15日 (金) 15時12分

はい、私も怖いです。

ただこの10年ほど、だんだんと状況は良くなっているとは信じています。

10年ほど前には浜松の友人に「御前崎に原子力発電所があるじゃないか」といっても「信じてもらえませんでした」

今では東海地震の想定震源域に原子力発電所が建っている、という事実は、一般常識にまでなっています。

私の周囲の原発賛成の方々も「浜岡だけは反対」とか、「あんなところに建てるから信頼を失うんだ」といった意見が多くなっています。

あとは、

地震と廃炉のどちらが先か、という問題だけだと思います。

投稿: harada | 2006年9月18日 (月) 23時26分

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