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大型発電用原子炉

三菱重工と欧州企業との提携で、100万kW級の原発を「中型」としている記事があります。

150万kW級を大型とし、これが現在の主流であるかのごとく、記事にしているのをみました、これは誤報ですね。

日本で現在稼動中のPWRの最大のものは大飯3,4号と玄海3,4号の118万kWですから、現役設備の中では100万kW級は「大型」です。150万kW級というのは計画でしょう。

航空機などで、計画中の新型機が現行機よりも大きい場合、「超大型」というのがマスコミの通例となっているようです。これは新型機が「大きい」事を強調した表現であると思います。逆に、原子炉の場合、新型はそれほど大きくないよ、ということを主張したいのでしょうか。

1960年に日本原子力産業会議がまとめた「大型原子炉の事故の理論的可能性及び公衆損害額に関する試算」で想定の前提となった原子炉は熱出力50万kWとなっていますので、電気出力に直せば16.6万kWの東海原子力発電所と一致します。

約半世紀前は16.6万kWの原子炉が「大型」であったのに、50年掛けて150万kWが「大型」になったようです(あるいはなろうとしています)

電気出力が10倍になった為に、必然的に内蔵される放射性物質の量も膨れ上がっています。事故が起きた際の放出量を抑える技術が10倍になった、というのはなかなか説得力に欠けますので、半世紀の間に原子力発電所は、より、危険になった、と、私は評価します。

100万kW超級などという「超大型」原子炉は、公衆安全の観点からは、狭い国土の日本では採用できないように思います。

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