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2007年8月

「原子力空母の安全性を問うシンポジウム」開催

横須賀から、シンポジウムのお知らせです。

原子力空母の横須賀配備は日本国国民の安全を軽視しています。

「軍が国民の保護」というのは、遥か昔、神話の世界の話であるように感じられます。1国が軍備増強すれば対立国も軍拡に走るのは理の当然です。協調軍備削減を望みます。

以下、ご案内

【シンポジウムのご案内】
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9月2日(日)13時~
「原子力空母の安全性を問うシンポジウム」開催
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米海軍は事故は起きないと断言します。しかし放射能漏れ事故ひとつみても、事故は実際に何度も起きています。横須賀停泊中の原子力空母を地震が直撃したらどうなるか。原子力空母は安全なのか・・・。
多くの方の疑問に答えるためのシンポジウムです。ぜひご参加ください。
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会場:横須賀市総合福祉会館
    京急汐入駅下車徒歩6分/またはJR横須賀駅から徒歩8分
    会場のお問い合わせ:046-821-1300
    http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/shakyo/annai.html
主催:原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会
参加費:資料代500円
報告者:
 梅林宏道(ピースデポ代表理事・軍事問題研究者)
 野口邦和(日本大学歯学部講師・放射能防護学者)
 岡本旦夫(元原発機器設計技術者)
 野本哲夫(神奈川県保険医協会公害環境対策部長・医師)
横須賀の活断層の実態、直下型地震の可能性についての報告ビデオもあります。
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・横須賀への原子力空母配備問題については、
 「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」http://cvn.jpn.org/cvn/

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猛暑と電力不足の報道のありかた

猛暑と電力不足が報道されていますが

今のところ、深刻な電力不足には至っていません。

需給調整契約も一番止めやすいところまでで、しかも契約各社はもともと単価の高い夏場の昼間の電力に対する依存が少ない(少ないからこそ簡単に止められる契約にするのでしょうけどね)

一般家庭の電力料金は3段料金で1kwhあたり22円程度で、企業向けは11円程度だから需給調整契約している会社ならもっと安いのでしょう。であれば企業向けを抑制して一般家庭向けを野放しにするのは電力会社の収益を改善するので、現在の料金体系からすると、企業向けの電力が先に抑制されるのも当然のことと思われます。

それでも新聞は電力不足を煽ります。新聞の煽りを受けて電力会社が設備増強をしたとしましょう。

100万kWの発電所を建てるのに安いものでも数百億円、高いものでは4000億円くらいでしょうか。1000万kW程度の電力設備を用意するのに2兆円から4兆円程度の投資が必要になります。

これで、夏の暑い時にしか動かないのでは、投資効率が悪くて仕方ありません。

投資効率の悪化は電力料金に跳ね返ってきます。電力設備のメーカーは喜ぶかもしれませんが、一般市民としては勘弁願いたいところです。

電力不足報道が一般市民の節電につながるのであれば、炭酸ガス排出抑制にもなるし、需要の平準化で設備利用効率の向上も考えられますが、新聞各社の文章の調子からすると、更なる非効率な設備投資につながりそうです。

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塑性変形

地震の観測記録というのは、現代的な地震計での記録の歴史が浅く、統計が不確かなううえ、岩盤の破壊という個性あふれる現象である、地震動を相手にしなければならないので、原子力発電所に限らず耐震設計は、「これで大丈夫」という全幅の信頼を寄せるものではありません。

ただし、地震動を仮定した先の構造計算の結果は普通の信頼が置けると思います。

そもそも原子力発電所の耐震設計思想として、S1であれば弾性の範囲に収まり、S2の場合、塑性域に入るけれど破断には至らない。と、説明されています。

今回新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原発を襲った地震動の記録は大部分が記憶装置の容量不足で失われましたが、最大加速度からS2を超えたことは確かです。S2を超えたのですから、「耐震設計の計算が正しければ」塑性域に入っているハズです。

塑性変形を起こした部材、見た目は一緒でも、元の強度を持ちません。

今後、柏崎刈羽原発を再稼動する動きが活発になると思います。

いつでもそうですが、「検査しました」という言葉の裏には「できる場所は」という枕詞があることを忘れてはいけません。超音波探傷などが過大に宣伝されていますが、2003年の傷隠しの時もそうですが、完全に検査できるわけもありません。

どこまでいっても新造時の検査を超える検査はできません。

塑性域に至る力を受けた部材をそのままに再稼動をしたがる人は安全を軽視する人です。原子力を好きな人で、安全を重視する人は新造を目指すべきでしょう。私は原子力が好きではありませんので、廃炉を望みます。

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柏崎刈羽

新潟県中越沖地震が起きて一ヶ月あまり

仕事が忙しくて、たいしてフォローできなかったのだけれど、昨日たんぽぽ舎の集会で色々興味深い話を聞いてきました。

地震の直後に消火活動がおざなりになっていたことが新聞報道などで批判されているけれど、原子力発電所の職員のみなさんは「それどころではない」状態だったらしく、20時間後に最後の原子炉を冷やしきるまで大騒ぎだったもよう。

東京電力発表資料を見ても、2号炉ではECCSを手動注入したり、水位が上がりすぎたり、7号炉では制御棒が入っているのに中性子線量が突然増えたり

物理学者の槌田敦氏によれば、制御棒が入った後に中性子線量が増えたのであれば、冷却に失敗して水が部分的に無くなったのではないか、とのこと。

冷却に失敗して水が無くなれば吸収される中性子が減るので検出器に掛かる量は増えます。水が無くなるような事態であれば、燃料棒が破損している可能性が高く、であれば、ヨウ素133が排気から検出されるのも説明がつく。

結論は原子炉の蓋が開けられてから後になります。

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酷暑

猛暑が続いています。

以前、東京電力の方に伺ったところによると、暑い日が1日だけならそれほど電力需要は伸びないのだそうですが、こう連日では電力消費も増えようというものです。

例えば、100年に1度の猛暑に合わせて設備投資をしたのでは、普段は発電所の稼働率が上がらず、経済効率が悪化します。ですから、本当の酷暑の際には電気が足りないくらいが丁度良いと思われます。

記録的な猛暑に柏崎刈羽原発の700万kW分を勘定して、それでも停電になっていないのですから、東京電力の設備投資は十分過剰なような気もします。

17年ぶりに需給調整契約の発動があったようですが、契約に基づいた需要抑制が可能な量は120万kw程度、今回分は一割程度だそうです。他にも契約にない「おねがい」に基づいて様々な節電が行われているもようです。

東京電力で毎日発表される電力消費をみると、大企業が談合して、お昼休みをずらすだけで100万kw位は平準化できると思われます。東京電力のかたはヒヤヒヤだとは思いますが、社会全体としては、もう少し余裕がありそうです。

本当に電力が足りなくなったら、工場の更なる停止や電車の間引き運転などが行われると予測されます。そこまで行っても、一般家庭や、一般商店等は入り口等を開けっ放しにして冷房をガンガン効かせている様な気もします。実際にそんなことになったとしたら、なんともイビツな社会である、と、思います。

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好きこそものの

世界で一番原発が好きな人は、きっと原発が原因で世界が滅んだとしても原発を擁護するのではなかろうか、と、想像してみます。

世界で一番原発が嫌いな人は、きっと害の無い原発が開発されたとしても原発を嫌いなんだろうな。と、想像します。

一般の人はその中間の大体真ん中辺にかたまって分布していると思いますが、好きこそもののなんとやら、で、原発の専門家と呼ばれている方々は、世間一般の人より世界で一番原発を好きな人の側に立っている、というのはおそらく間違いありません。

「権威」となるくらいには余程の努力をしなければならず、努力のモチベーションにはやはり「愛」が無ければならないでしょう。

原子力の権威が原子力を平均的な国民より擁護するのは以上の理由によると思われます。ですから、残念ながら、私は原子力の権威と呼ばれる方々の仰る事を額面通り受け取ることが出来ないのです。原子力を愛する余り、判断に誤りが出ることを恐れます。

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長崎原爆

長崎の原爆忌は、仕事中で黙祷が出来ませんでした。

広島の原爆は濃縮ウランを使い、長崎の原爆はプルトニウムを使用していました。

電炉、高炉などは鉄を作るための「炉」です。自然界には存在しない、元素プルトニウムを生成するために製造された装置を「原子炉」と呼びます。

原子炉にもいろいろな形式がありますが、爆弾に向くプルトニウムを製造するには、発電用ボイラーに使用されている軽水炉よりも、日本で最初に作られた東海原発に採用された黒鉛減速炉が適しています。

もっと適しているのが高速増殖炉と呼ばれている形式の「炉」で、福井県にある「もんじゅ」やフランスのスーパーフェニックスが代表例です。

高速増殖炉は半世紀前に考案されましたが、考案した米国では(コスト高がおそらく最大の原因だと思いますが)既に開発が断念されています。世界で唯一の被爆国である日本が、その爆弾に不可欠なプルトニウムの製造に適した炉の開発に最も熱心であるようです。

「やり返すために核武装したいのであろう」

と、思われても不思議では無い状態であると、思います。

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原爆忌

8/6は広島の原爆忌だったので、朝、テレビ放映に合わせて黙祷をしてから仕事に行きました。

黙祷の直前から、出来るだけ詳細に、自分の上に落ちる原爆の想像をします。

被爆者の立場になるわけもなく、気持ちも分からないですが、毎年、想像の中の私は熱線に焼かれ、放射線に侵されます。

核と人類は共存できません。

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買ったほうが安い?

車が故障して、自動車屋さんに修繕の相談をすると

「買ったほうが安いよ」

と、いうのはよく聞く話です。大抵のものは、新しく作る方が修理よりも簡単なので、材料費等の原価よりも修繕費の方が高くなることがあります。パソコンや家電などは故障したら修理するより買いなおすのが主流です。

昨日、たんぽぽ舎の勉強会で社民党の保坂議員の撮影した柏崎刈羽原発の写真を見せてもらいましたが、なかなか。地面はうねり、建屋の壁にはヒビ。ダクトがずれている。

規制当局が「再開」を口にする中、東京電力社長は復旧費用の計上の時期も明言しないのは、廃炉の方が安い可能性を考えているのかもしれません。

今回の地震では、地震計の記録が上書きされて消えていたり、記録上限を振り切ったりして、どの程度の揺れになったのか、概算しか出せませんから、再利用に躊躇することも考えられます。塑性変形していれば部品の再利用は無理ですし、検査しづらい箇所に分かりづらいヒビなどもあるかもしれません。

オートバイのヘルメットは衝撃を受けると内部の発泡スチロールが変形して力を吸収する構造になっていますので、一度でも強い衝撃を受けたヘルメットは再利用してはいけないことになっています。転んでヘルメットに傷がついた際に買いなおしを薦めるのは、新品が売れたほうが商売として儲かるからではありません。「まだ使える」と言うような販売者や製造者がいれば、顧客の安全を軽視しています。

原子力発電所の重要構造物も、事故が起きた際に最悪放射能を閉じ込める為には素材が十分健全でなければなりません。

「設計以上の力が加わったのだけれど、再利用しても良いかな」

と、電力会社に聞かれた場合、製造者が「大丈夫です」と、言える要素がありません。

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