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買ったほうが安い?

車が故障して、自動車屋さんに修繕の相談をすると

「買ったほうが安いよ」

と、いうのはよく聞く話です。大抵のものは、新しく作る方が修理よりも簡単なので、材料費等の原価よりも修繕費の方が高くなることがあります。パソコンや家電などは故障したら修理するより買いなおすのが主流です。

昨日、たんぽぽ舎の勉強会で社民党の保坂議員の撮影した柏崎刈羽原発の写真を見せてもらいましたが、なかなか。地面はうねり、建屋の壁にはヒビ。ダクトがずれている。

規制当局が「再開」を口にする中、東京電力社長は復旧費用の計上の時期も明言しないのは、廃炉の方が安い可能性を考えているのかもしれません。

今回の地震では、地震計の記録が上書きされて消えていたり、記録上限を振り切ったりして、どの程度の揺れになったのか、概算しか出せませんから、再利用に躊躇することも考えられます。塑性変形していれば部品の再利用は無理ですし、検査しづらい箇所に分かりづらいヒビなどもあるかもしれません。

オートバイのヘルメットは衝撃を受けると内部の発泡スチロールが変形して力を吸収する構造になっていますので、一度でも強い衝撃を受けたヘルメットは再利用してはいけないことになっています。転んでヘルメットに傷がついた際に買いなおしを薦めるのは、新品が売れたほうが商売として儲かるからではありません。「まだ使える」と言うような販売者や製造者がいれば、顧客の安全を軽視しています。

原子力発電所の重要構造物も、事故が起きた際に最悪放射能を閉じ込める為には素材が十分健全でなければなりません。

「設計以上の力が加わったのだけれど、再利用しても良いかな」

と、電力会社に聞かれた場合、製造者が「大丈夫です」と、言える要素がありません。

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