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三権分立

原子炉設置許可処分無効確認請求事件

という裁判があるのですが、 2005年05月30日に最高裁で判決が出ています。福井県にある「もんじゅ」の設置許可を取り消してね、っていう行政訴訟です。この裁判が画期的だったのは、名古屋高裁金沢支部で原告勝訴の判決が出た事でした。

我が国では三権分立が出来ていないので国(行政府)を相手の訴訟は勝つことが難しいのですが、このときは原告勝訴でした。で、勿論国(行政府)は上告して最高裁へと舞台は移ります。

裁判所http://www.courts.go.jp/の判例検索を見ると、最高裁の判事は以下の通り

裁判長裁判官 泉 德治
裁判官 横尾和子
裁判官 甲斐中辰夫
裁判官 島田仁郎
裁判官 才口千晴

この最高裁での判決は高裁の判決をひっくり返して原告敗訴にします。因みに全員一致だそうです。

その判決に対する原告団の弁護士である海渡弁護士の批判がネットにあります。
http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=159

なんで今日こんな事を書いているかというと、一昨日の東京電力柏崎刈羽原発の設置許可取消訴訟で最高裁が逆の事をしたから。

高裁で国が敗訴の場合は民事訴訟法の手順を無視しても国を勝たせ、高裁で国(行政府)が勝訴であった場合、新たな証拠が出てきても取り上げないで追認する。

司法の信頼性が損なわれるというものです。(いや、一応裁判官は別人みたいですが)

新潟日報などはかなり強い語調で司法批判を行なっていますが、7号機再開が話題になっている時期にいきなりこういう判決を持ってきたのですから、行政府に対するお追従と受け取られて当然、というのが私の感想です。最高裁判事の「矜恃」というものが問われると思います。

一昨日の裁判は判例検索で引っかからないので、報道から裁判長しかわかりませんが、裁判長は甲斐中辰夫さんでした。次の国政選挙の時まで覚えておかないといけませんね。(Wikipediaによれば国民審査で罷免された最高裁判事はいないそうですが)

そういえば、もうすぐ裁判員制度が始まります。裁判員制度は刑事事件しか対象にしませんが、刑事裁判は専門家に任せても問題は少ないと思います。逆に裁判員制度が対象としない、こういう行政訴訟などは一般国民の判断が良く機能するようにも思います。

個人的には、中越沖地震が起きて、高裁の審理の前提がひっくり返ったのですから、高裁差し戻しが順当だと思います。

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