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長崎原爆の日に、プルトニウム大量生産計画に反対する

8/9は長崎に原爆が投下された日です。

広島に投下された原爆はウラニウムを使用していましたが、長崎に投下された原爆はプルトニウムを使用していました。

このプルトニウムという物質は自然界には存在していなくて、原子炉で人工的にウラニウムから製造されます。

プルトニウムには同位体がいくつか存在していて、239という同位体が多ければ多いほど、核兵器に適しています。で、この239の比率が高いプルトニウムは「兵器級プルトニウム」と呼ばれています。

日本の原子炉で一般的な型式の原子炉は「軽水炉」と呼ばれているもので、これでもプルトニウムは出来ますが、これは発電に都合の良い用に調整されているので、核兵器に適したものは出来ません。で、軽水炉で普通の運転時に作られるプルトニウムは「原子炉級プルトニウム」と呼ばれます。

核兵器に向いたプルトニウムは黒鉛減速炉など、軽水炉よりも燃料交換が自由に出来る型式の炉で製造されます。

最も核兵器に適したプルトニウムを製造可能な炉は「高速増殖炉」でしょう。実験炉の結果を見ると、プルトニウム239の比率が98%を超えるようです。(とても細かい話になりますが、高速増殖炉にはドライバと呼ばれる部分とブランケットと呼ばれる部分があって、ブランケット部で出来るプルトニウムが兵器級になります)

そのような高速増殖炉による、プルトニウムの大量生産をするのが、日本政府の原子力の基本計画です。

1995年12月に事故を起こして停止中の「もんじゅ」を再開する動きが続いていますが、「もんじゅ」が正常に稼働すれば、年間30kg以上の兵器級プルトニウムが生産されます。原爆が10発作れる量です。

最近話題の六ヶ所再処理工場は、もともと高速増殖炉の燃料用のプルトニウム抽出の為に計画されました。再処理工場で抽出された原子炉級プルトニウムが高速炉に送られて、いくらかの兵器級プルトニウムと大量の原子炉級プルトニウムに生まれ変わる予定です。

装填するプルトニウムより使用後のプルトニウムの方が多いので、使えば使うほど燃料が増える「夢の原子炉」とか言う人もいますが、出てくるものが長崎型原爆の材料ですから、核廃絶を願う身からすれば「悪夢」以外のなにものでもありません。

核無き世界を求める声が高まり、核廃絶への道を模索している世界で、日本国の立法府では核廃絶の決議も行なわれました。しかし行政府はプルトニウムを大量生産する予定を堅持しています。

プルトニウム、それも兵器級のものを大量生産する国が核廃絶を訴えても本気にされないでしょう。唯一の被爆国であれば復仇を疑われて尚更です。本当に核廃絶が国是であるなら、プルトニウム大量生産計画を転換すべきです。

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