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低線量内部被ばくについて

低線量被ばくの危険に関して説明方法の試案として書きます。

低線量での被ばくを「問題なし」とする「専門家」が日本には多いと思います。

低線量被ばくの問題を考えるには、被ばくがガンにつながるシーケンスを考える必要があるかもしれません。

電離放射線を受けた組織がガン化するにはたくさんのステップを踏む必要があると考えられています。最初の部分は、次のように考えられています。

  1. 電離放射線、および放射線による活性酸素によりDNA鎖が破壊される。
  2. 破壊されたDNAが修復される。
  3. ときどき修復に失敗する。
  4. 修復に失敗した細胞は自ら死ぬ。
  5. ときどき死に損なう。

5. まで進んだ細胞がガンの芽になり、さらに数年後にガン化します。

さて、問題は3です。3の段階で修復に失敗する可能性は、修復中に再び放射線を受けるか否かで大きく変わります。

外部被ばくの場合、均等に被ばくしたとして1mSv程度で平均として1細胞に1個の放射線となりますから、かなりの高線量でなければそのようなことにはなりません。

ですが、内部被ばくの場合、「殆ど常に」そういう状態になります。体の外部から見ていると低線量であっても、細胞にとっては高線量になるのです。

これが、内部被ばくが危険な理由の一つです。

逆に、外部被ばくのみであれば、かなりの線量まで不安になることは無いでしょう。


体が小さいほど、細胞分裂が活発なほど放射線の影響は大きいですから、子供の内部被ばくの目標は0としましょう。

大人なら自己責任ですが、子供はそうではないですから。

追伸:参考文献は国際放射線防護委員会の1990年勧告 社団法人日本アイソトープ協会です。
普通の人にわかる言葉に砕いてみました。

放射線防護に使用する実効線量の場合、これ以下では被害が無いという「しきい値」が無い、と仮定します。一つの臓器に線量が集中する場合他の臓器のリスクが減ると考えられるので、実効線量で全身のリスクが分かると考えられます。

原発事故時のヨウ素131など、特定の臓器に集中的に被ばくを受ける場合、臓器の線量で評価する必要があります。

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