« 燃料プールからヨウ素131 | トップページ | 旧ソ連の避難の基準 »

破れ傘刀舟

萬屋錦之介の当たり役に「破れ傘刀舟」というのがあります。時代劇なんですがね、キメゼリフが、

「人の命を虫けらのように扱いやがって、、、てめぇら人間じゃぁネェ!叩っ切ってやる!!」

というものです。現在の政府や東京電力の対応を見ていると、この台詞が脳裏に浮びます。

飯舘村や川俣町で線量が大きくなることは3週間前から分かっていたことです。

放射能というのは、時間と共に減るものですから、先に避難して後で戻ったほうが、先に我慢して後で避難するよりも断然効率的です。

放射線の害というモノは「これ以下では安全」という「しきい値」はありません。「実効線量」の場合、これは原理的なものです。(文句のある人はコメントください。ICRP(国際放射線防護委員会)の「実効線量」の定義から明らかですから。)

「しきい値」が無いなら、徐々に危険になるはずで、「昨日までは安全」、「今日からは危険」というような、政府の対応はありえません。

他にも、職業被ばくの上限100mSvを簡単に250mSvに引き上げるのはどういうことでしょうか。

また、公衆被ばくの規制は年1mSvですが、現在政府は年20mSvを限度にしようとしています。これは職業被ばくのレベルです。一般公衆の被ばくを職業被ばくのレベルまで引き上げようとするのは無茶というものです。

|

« 燃料プールからヨウ素131 | トップページ | 旧ソ連の避難の基準 »

コメント

知人から聞いた話からすると、電力会社の「人間じゃねェ」状態はかなりのもののようです。

原子力がダメなら火力…といいたいところですが、火力発電所の技術系社員にも疑問符がつきます。
自分の担当範囲の発電機が無事に動いていれば、他の事はどうでもいい、必要ないという考えが主流だそうです(堂々とそう発言する人すらいるとか)。
知人がある契約について資料の提出を求めた所、「規則上強制されていないのだから出さない」と拒否されて大変だったそうです。
何だか自己チューな話のように思えますが。

配電系では、事務手続に必要な書式に、何故か配電専用のものを作らせているそうです。
毎年、何千、何万枚と使う書類です。配電専用とその他の2種類より1種類にすれば、より安上がりだと思いますが…。
その割に、配電は「○○工法で△△%コストを下げた」等と何かとPRしているそうですが、どうも違和感が…。

労働条件も、「?」な所が多いみたいで、知人の職場では、長期休職している方がおり、ここ2年、定員から欠員状態が続いているのに補充がされてないそうです(「増やす」のではなく「定員どおりにする」のが何故できない?)。
仕方なく残業で対応しようとしたら、「会社を挙げて残業を減らそうとしているのに何事か」と睨まれて、これも思うにまかせないとの事。


原子力であろうが火力であろうが、テクノロジーを扱うのは人。テクノロジーを宝にするか不幸の種にするかは、人次第。

「人」がまっとうでないところに、火力であろうが水力であろうが、果たして安心して任せられるでしょうか。

投稿: AGITΩ | 2011年4月16日 (土) 21時51分

AGITΩさん

コメントありがとうございます。

現在の問題の深層には、倫理の問題があると思います。まさにおっしゃる通りです。水力も場合によっては下流域に多数の死者をもたらします。

現状は原子力の問題が分かりやすいのですが、それでもピンと来ない人口が多いというのが日本の病巣だと思います。

今、「東京に原発を!」を改めて思っています。受益者がリスクを負わないなんてのは「反則」です。

水俣病や足尾銅山の問題を、キチンと多くの国民が「自分の問題」と捉えていれば福島第一原発の災害は防ぐことが出来たのではないか、と、思うと悔しい思いで一杯です。

投稿: 原田 | 2011年4月18日 (月) 00時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/48778/51398629

この記事へのトラックバック一覧です: 破れ傘刀舟:

« 燃料プールからヨウ素131 | トップページ | 旧ソ連の避難の基準 »