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年間の被曝限度量、引き上げを検討 原子力安全委

原子力安全委員会が一般公衆の年間被曝限度の引き上げを検討しているそうです。
http://www.asahi.com/health/news/TKY201104050616.html
年20mSvというと、職業人の基準と同じです。「仕事だからこのくらいのリスクならしかたないか」というレベルです。

ICRP(国際放射線防護委員会)の試算では、成人が20mSv/年の被曝を50年にわたって浴び続けるとガン死の過剰が5%になることになっています。
(この試算を厳しすぎると言う専門家と緩すぎるという専門家が居て、現在の基準になっています。)

少々の危険を覚悟の上で居住を続けるなら、東京電力の責任は甚大ですが、大人なら自己責任でしょう。

しかし、「安全です」と報道するのは、無責任です。補償を抑えるために被害を小さく見積もる宣伝だと思います。

また、子供の方が放射線の影響が大きいことは、異論を聞いたことがありません。(卵子や精源母細胞が放射線に強いと言うのは教科書に載っていますが)

子供に職業人と同じレベルの被曝を与えるというのは、ありえないと思います。

原子力安全委員会の考え方でも1/8ですから、子供は大人に比べて、最低一桁は小さい被曝に抑えてほしいと思います。

根本的問題として、食品や水道からの被曝もあるのですから、空間線量率の被曝量で20mSv/年というのは高すぎです。また、制限を越えそうだから基準を変えるというのでは、本末転倒です。

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コメント

何だかんだ言っても、結局国はあくまで原発推進の方針を変えるつもりがない、ということでしょうかね?

地方の電力会社の知人の話ですと、社員向けに今回の福島の状況と今後の地元やステークホルダーへの対応についての説明会があったそうです。
が、聞いた社員の感想は「だからどうなのか、どうするのか、よくわからなかった」との事。
国や東京電力、原子力保安院の会見みたいな、ファジーなものだったようです。これだけ大変な事態なのに、代わり映えしないんですね、電力会社って。

しかも、その電力会社、役員から社員に向けて「お客さんや地元の皆様には、原子力発電の必要性を地道に説明していくしかない」とコメントを出したそうで…。

その前段で「安全をしっかり確保した上で」という言葉はあったそうですが、何かと「お客さまの立場に立って」とか「お客さまや地域のために」と言ってる割りには、お客さまや地元が最も望まない事を推進するというのは、もう意識がかけはなれているというか、電力業界もあくまで原子力推進という姿勢のようです。

地方の電力会社って、実際に事故や被害が発生して大惨事にならないと、事の深刻さがわからないみたい。
「うちの原子力発電所のあり方を見直してしっかりしたものにしよう」じゃなくて「何て言い訳しよう」という発想しかないのかなあ…。

投稿: AGITΩ | 2011年4月 6日 (水) 23時05分

AGITΩさん

コメントありがとうございます。

もう増設したい気ムンムンです。

東電の会見は「増設は無理」だったりします。これ、「したいけど出来ない」という意味ですね。

国の政策はそう簡単には変わりませんし。

東電は他にも「ボーナス減額を検討」とか、なめているとしか言いようがありません。まだボーナスもらえると思ってるんだ、、、

株式会社の取締役なんだから、こんな事故を起こしたら、報酬返上が当たり前です。従業員の給与とは違うんです。

投稿: 原田 | 2011年4月 7日 (木) 01時19分

初めまして。事故発生以来、読ませていただいています。

放射能汚染が長期化すること受けての引き上げだと思いますが、そんなことをすれば人々の健康に影響が出るだけだということは、ちょっとした脳みそを持っていれば誰でもわかることなのに、全くもって理解できません。無責任で非道の行為です。しかも、今後も「できる限り原発を推進したい」というのがみえみえで、もう日本という国に絶望しています。

人の命の尊さ、現場に行って自分も大量被曝しないとわからない人たちなのでしょうか…。この期に及んであ・り・え・ま・せ・ん!(ビックリマーク使ってしまってすみません…。でも叫びたい)

私は海外在住で、ハラハラしながら事を見守っています。原田さんはじめ、何十年も反原発活動を行ってこられた人たちは悔しい想いをされている事と思います。絶望も、血が煮えたぎるくらいの怒りも感じますが、それでは意味がないので、外にいる身ながら、私にできる事、署名活動や日本の家族や友人に原発のイメージを変えてもらえるよう、原子力発電がなくても大丈夫だよ、という事を、草の根運動的に展開させていただいています。

お忙しい毎日だと思いますが、どうぞご自愛ください。

投稿: れい | 2011年4月 7日 (木) 03時21分

この記事に、ほんとびっくりしました。
今回の地震と原発の事故まで、原発の危険性なんて全く考えていませんでした。
電気はきてあたりまえって…
日本の国にも、がっかりしました。
三流国家じゃんって。
基準を変えたからって、人間が放射能に適応できる体に変化したわけではないですよねぇ~なんの為の基準なんでしょうか?
これからは、原子力推進派の人達に原発の近くに住んでいただきましょう。
どうしても作りたかったら、まず東京に作りましょう。エネルギー政策の転換、電気料金の設定の見直し、エネルギーの自由化、
電力会社の事故時の賠償責任を重くする。
など推進しにくい制度をもっと作ってもらいたいです。
私の地域は、原発依存率50%らしいので、
我が家の電気使用を50%減らすのが目標です。私は原発で作った電気を使いたくありません。不便だとしても。

投稿: にゃんとも | 2011年4月 8日 (金) 10時55分

はじめまして。

川内原発ではヨウ素の流出が公表されていません。
南日本新聞で原発周辺に甲状腺癌患者の多いことが指摘されています。
民間の反原発機関が調査していますが、生物の奇形が確認済みです。

ただちに健康には影響が無いとは、こういうことなんでしょうか。

投稿: | 2011年4月 9日 (土) 20時00分

にゃんとも さん

コメントありがとうございます。

職業人というのは、それでお金をもらって生活をする人です。少しのリスクは織り込み済みです。それをなんの利益も得ない人、特に子どもに押し付けるのは大間違いです。

職業人の基準は法令であり、国際基準です。その基準との比較は多くの人に理解されると思います。

原発の問題は社会問題なんです。

今後ともよろしくお願いします。

投稿: 原田 | 2011年4月10日 (日) 01時08分

2011年4月 9日 (土) 20時00分のコメントに対するコメントです。

ドイツ政府の調査では、原発周辺で小児白血病が多いことが報告されています。

日本でもおそらくキチンと調査をすれば同様のことが起きているでしょう。(おそらくトリチウムの影響が大きいと思います。後は希ガス)

現在は、政府系の組織が調査をしていないだけです。

専門家と住民が、目を閉じ、耳を塞ぎ、口を噤むことで原発は動いています。

今後とも頑張ります。よろしくお願いします。

投稿: 原田 | 2011年4月10日 (日) 01時11分

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