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LNTモデルを過大評価だという人はICRPの勧告書を読んだことが無いに違いない

池田信夫氏がICRPのLNT仮説を批判して「累積で100ミリシーベルト以下の放射線で発癌率が増えたというデータはない。」などと書いていますが。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/22360

氏はICRPの勧告書をしっかり読んではいないでしょう。
ICRPの勧告書にはLNTモデルを採用する理由が複数書かれています。

LNTモデルというのは「直線しきい値なし」というもので、放射能の害は被ばく量と比例するというものです。

発がんなどのメカニズムからしてしきい値があるとは考えずらいですし、統計からも誤差の範囲で一致します。

いや、誤差大きいですから。「累積で100ミリシーベルト以下の放射線で発癌率が増えないというデータはない。」のです。

そうとなれば理論が大事なのが科学的というものです。

それと、大事なことですが、内部被曝のように不均質な被曝を考えると、しきい値があっても被曝評価はしきい値を仮定できません。線源近傍は線量が高いのが常ですし、α線などは細胞単位で考えるとしきい値があるかもしれないと考えられる線量を軽く超えます。

要は「何発当たったか」という評価をすることになりますが、LNTモデルであれば、不均質な被曝を平均値で評価可能となります。

たとえレントゲン写真のような外部被ばくで均等な被曝ならしきい値があったとしても、内部被曝のような不均質な被曝を評価するならLNTモデル以外を事実上採用できないのです。

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